図 5‒6 複数様式情報定義ファイルとデータファイルの例(様式ごとに 1 レコードのデータを読 み込む場合)
(2) grouptransfercondition
様式グループを切り替える条件(様式グループ遷移条件)を指定します。grouptransfercondition は,指 定を省略できます。
■grouptransfercondition の形式
〔grouptransfercondition { transfercondition={KBNF|EOFN}
〔fieldname="フィールド名"〕
}〕
■キーワード transfercondition の構文
transfercondition={KBNF|EOFN}•
EOFN
様式グループの formfilename に指定されているすべての帳票ファイルを印刷したあと,次の様 式グループに切り替えます。
図 5‒7 transfercondition の値による様式グループ切り分けタイミングの違い
■キーワード fieldname の構文
fieldname="フィールド名"フィールド名
キーブレイクの対象となるフィールド名を「"」で囲んで指定します。
キーワード transfercondition に KBNF を指定した場合は,フィールド名を指定してください。
各様式グループに指定されたフィールドが同じ名称でない場合は,エラーコード 4642 を返します。
また,同じフィールド属性でない場合は,エラーコード 4644 を返します。
様式グループとサブ様式グループに指定されたフィールド名が同じ名称の場合は,エラーコード 4631 を返します。
(3) formtransfercondition
grouptransfercondition は,キーブレイクの対象となるフィールドのデータが変わった時点で次の様式グ ループに切り替えますが,formtransfercondition は,キーブレイクの対象となるフィールドのデータが 変わった時点で先頭の様式に切り替えるかどうかを指定します。
例えば,請求書のように,次のような条件で帳票出力する場合,formtransfercondition を指定します。
• 様式 1 は必ず出力します。
• 様式 1 に納まらないデータがある場合,続きのデータを様式 2 に出力して,請求先のデータが変わっ た時点で,様式 1 に戻るようにします。
• 様式 1 の出力で請求先のデータが変わった場合は,様式 1 に戻ります。
図 5‒8 formtransfercondition の指定例
このように,先頭の様式を出力したあと,次の様式に続きのデータを出力しなくて済む場合は,
formtransfercondition を指定しておくと便利です。
formtransfercondition を指定した場合,同じ様式グループ内に subgroup は指定できません。
formtransfercondition と subgroup を同時に指定した場合は,エラーコード 4631 を返します。
■formtransfercondition の形式
〔formtransfercondition { keybreaktopform={ON
|OFF}
〔fieldname="フィールド名"〕
}〕
■キーワード keybreaktopform の構文
keybreaktopform={ON|OFF}ON
|OFF
先頭の様式に切り替えるかどうかを指定します。
•
ON
キーブレイクのタイミングで先頭の様式に切り替えます。
ON を指定した場合は,キーワード fieldname で,キーブレイクするフィールド名を指定して ください。
先頭の様式を出力する場合,ページ番号の開始番号を初期化するときは,キーワード formfilename の resetpagenumber に ON を指定しておいてください。
•
OFF
先頭への様式には切り替えません。キーワード formfilename の transfercondition で指定され ている各様式の遷移条件での動作になります。
■補足説明
キーワード transfercondition で NPNF が設定されている場合,先頭の様式でページ番号の開始番 号を初期化するときは,キーワード keybreaktopform に ON を指定しておいてください。OFF が 指定されている場合は,ページ番号が初期化されません。
図 5‒9 keybreaktopform の値による様式切り替えの違い
■キーワード fieldname の構文
fieldname="フィールド名"フィールド名
キーブレイク対象フィールド名を「"」で囲んで指定します。
キーワード keybreaktopform に ON を指定した場合は,フィールド名を指定してください。指定 されていない場合は,エラーコード 4631 を返します。
(4) formfilename
formfilename を指定した場合,同じ様式グループ内に subgroup は指定できません。formfilename と subgroup を両方指定した場合,またはどちらも指定しなかった場合は,エラーコード 4631 を返します。
formfilename は必ず指定してください。formfilename が指定されていない場合は,エラーコード 4631 を返します。
formfilename は,様式グループ内に指定する様式の数分を繰り返し指定します。
■formfilename の形式
formfilename "帳票ファイル名" {
transfercondition={NPNF
|KBNF
|EOFN}
printnewpaper={ON
|OFF}
resetpagenumber={ON
|OFF}
〔traycode=給紙トレイ番号〕
}
帳票ファイル名
帳票ファイル名を「"」で囲んで指定します。パスの指定は要りません。
指定する帳票ファイル名は,様式グループ間で同じ名称がないように指定してください。同じ名称 の帳票ファイルがある場合,または帳票ファイル名をパス指定された場合は,エラーコード 4631 を返します。
複数様式で出力する場合は,一組にする帳票すべてに同じキーフィールドで改ページするように設 計しておいてください。
帳票ヘッダのある帳票は,複数様式では出力できません。
■キーワード transfercondition の構文
transfercondition={NPNF|KBNF|EOFN}